「お金を残したいけど、毎日の買い物で我慢し続けるのはしんどい」
そんなとき、まず確認したいのが、使った回数にかかわらず定期的に払っているお金です。スマホの基本料金、動画や音楽のサブスク、仕事で使うソフトの利用料など。契約した頃には必要でも、今の暮らしに合っているとは限りません。
固定費の見直しは、支払いを一覧にする→利用実態を見る→残すものを決める→変更条件を確かめる→請求を確認する、の順で進めます。 最初から全部を安くしようとせず、使っていない契約をひとつ見つけるところからで十分です。
どうも。プロの引きこもり、まつながです。
以前のnoteで、資産形成のために固定費を抑えてきたことを書きました。ぼくの場合は、自宅を仕事場にしてオフィスを借りず、外出が少ない暮らしに合わせてスマホの通信量を小さくしていました。一方で、PCや椅子などの仕事道具にはお金をかけてきました。
今回は、この「減らすところと残すところを分ける」という考え方を、見直しの手順にします。以下の金額は説明用の例で、ぼく自身の家計や特定サービスの料金ではありません。
1. 明細から、毎月・毎年の支払いを拾う
まずは銀行口座やカードの明細を見て、繰り返し払っているものを書き出します。
ひと月分だけだと年払いの契約が漏れるので、確認できる範囲で過去1年分も見ておきます。アプリストア経由の支払い、家族の別カード、銀行口座から直接引き落とされるものも、同じ一覧にまとめます。
| 支払い | 金額の例 | 利用状況 | 次に確認すること |
|---|---|---|---|
| スマホ | 月4,500円 | 通話は使うがデータ容量が余る | 実際の通信量とプラン内容 |
| 動画サービスA | 月1,200円 | 最近は見ていない | 次回更新日と解約方法 |
| 保存用クラウド | 月500円 | 毎日仕事で使う | 残す。容量が合っているか確認 |
| 年払いのアプリ | 年6,000円 | 数か月使っていない | 自動更新日とデータの扱い |
年6,000円なら、月あたり500円です。月払いのものと比べるときは同じ単位にそろえます。ただし、実際にお金が出ていく月は年払いの更新月なので、支払日も残しておきましょう。
この段階では、すぐ解約しなくてOK。「何に、いくら、いつ払っているか」が分かれば一歩進んでいます。
2. 最初は、使っていないサブスクと余っている通信容量を見る
一覧ができたら、変更による影響を確認しやすいものから見ます。まず候補にしやすいのは、使っていないサブスクや、利用量に比べて大きすぎる通信プランです。
サブスクなら、最後に使ったのはいつか、今後使う具体的な予定があるか、家族も使っていないかを確認します。「いつか使うかも」と「来週の仕事で使う」は、分けて考えたいところです。
スマホは、料金の安さだけでなく、直近数か月のデータ使用量と通話の使い方を見ます。外出が多い月だけ使用量が増えるなら、その月も含めて判断します。
ぼくは外出が少ないので小さい容量を選びましたが、外で仕事をする人まで同じ設定にする必要はありません。通信が足りなくて追加購入を繰り返したら、見直した意味が薄れちゃうので。
仕事用ソフトは、似た機能の契約が重なっていないかも確認します。ただし、取引先との共有に必要なものまで、自分だけの判断で止めないようにします。
3. 金額の横に「これがなくなると困ること」を書く
次に、残す支出を決めます。
固定費を下げることだけが目的になると、仕事を進めるための道具や、自分が楽しみにしている時間まで削ってしまうことがあります。月額の横に「何を支えているお金か」を一言書いてみてください。
- ネット回線:Web会議と納品に使う
- 音楽サービス:毎日楽しんでいる
- 家事を助けるサービス:忙しい週の生活を回すために使う
- ほとんど開かない有料アプリ:今は用途がない
同じ月1,000円でも、意味は違います。必要なものは残し、使い方に合う安いプランがあるかだけ調べる、という結論でもいいんです。
住居や保険など、変更の影響が大きいものは、通信費やサブスクと同じ勢いで決めないこと。保険なら保障内容や家族の状況、住居なら引っ越しの費用や生活への影響まで含めて、個別に考える項目です。
医療費や必要な食事などを無理に削って、帳尻を合わせるための見直しにはしたくありません。暮らしを支えているものを確かめることも、家計を整理する作業です。
4. 月額の差だけでなく、初年度の負担まで計算する
変更候補が見つかったら、月額の差を12倍してみます。
たとえば、スマホ代を月4,500円から2,500円に変更でき、月1,200円の使っていないサブスクを止める場合。
(4,500円 − 2,500円 + 1,200円)× 12か月 = 年38,400円
これは、変更後の状態が12か月続いた場合の支出差です。今月から年末までに、その金額が丸ごと残るという意味ではありません。
さらに、変更のために一度だけ3,000円かかるなら、最初の12か月の差は35,400円になります。手続きの費用、重複して払う期間、割引が終了した後の料金も足して判断します。
確認したい項目は、次のとおりです。
- 最低利用期間や、解約時にかかる費用はあるか
- 家族割・セット割など、ほかの契約の料金に影響しないか
- 保存したデータ、メールアドレス、共有機能はどうなるか
- 年払いの途中で解約した場合、返金の有無はどうなっているか
- アプリを削除するだけでなく、契約自体を止める操作が必要ではないか
具体的な条件はサービスごとに違うので、公式の契約画面や案内で確認します。分からない点を残したまま、解約ボタンを押さなくて大丈夫です。
5. 次の請求を見て、見直しを終える
変更手続きができたら、その日と内容をメモします。次回の明細で、想定した金額になっているか、止めたはずの請求が残っていないかを確認して完了です。
削減額が見えたら、何に使うかも決めておきます。今後の支払いに備えて残す、必要な道具の買い替えに回す、家計の不足を補う。ここは今の状況に合わせます。
「浮いたお金は全部投資」と急いで決める必要はありません。まず、普段の生活費や予定している支払いを賄えるかを確かめます。
次の見直しは、契約の更新時や暮らしが変わったときでも構いません。毎日料金表とにらめっこするより、次に確認する日を決めておく方が、ぼくには続けやすそうです。
今日やるなら、ひとつの支払いだけ見てみる
いきなり家計全部を整理しようとすると、それだけで疲れます。まずは明細を開いて、気になった支払いをひとつ選んでみてください。
- 月額または年額を書く
- 最近使っているかを確認する
- 残す・変更する・解約を調べる、のどれかを決める
家族と共有している契約なら、手続きの前に話しておきます。自分は使っていなくても、家族にとって必要なサービスかもしれないので。
元の「フリーランス10年目の資産形成術 〜マイナスから2000万円をつくるまで〜」(無料note)では、固定費に加えて、当時の資産形成全体について書いています。今回は、その中の支出を見直す部分を取り出しました。
お金を残すために、毎日の楽しみを全部なくす必要はありません。今は使っていない支払いを減らして、必要なものにお金を使える状態を目指しましょ。
サムネイル写真:olia danilevich / Pexels(Pexels License)。
